<柔道>日本人は押すより引いて攻めるべき!?【東京五輪33競技】

ヤスオ

こんにちは、ヤスオです。
今日は日本のお家芸とも言える柔道をクローズアップしてみたいと思います💡

柔道といえば嘉納治五郎先生

そう、柔道の創始者と言えば、みなさまご存知の嘉納治五郎先生ですね!

小柄な体格で力の強い者によくいじめられていた治五郎少年。そんな中、たとえ非力でも強い者に勝てるという柔術に出会い、苦労や試行錯誤の末に柔術を極め、ついには柔道を作り上げるに至ったわけですね。

また、相手を倒す殺法として「柔道」、相手を治す活法として「柔道整復術」がそれぞれ発展してきました。ちなみに僕も柔整師の1人なので、嘉納先生のことを抜きには語れません(笑)

去年の大河ドラマ「いだてん」でも、コミカルさや熱苦しさはありましたが、嘉納先生の情熱はよく伝わってきました。ドラマでは柔道家としての一面というより、日本スポーツ界の発展のために尽力したことがよくわかるストーリーでした。「柔道の父」と呼ばれ、また「日本体育の父」、時には「日本オリンピックの父」と言われるのも納得ですね。

柔道からJUDOへ

1964年の東京オリンピックで初めて柔道がオリンピック競技となりました。その後、一旦除外されましたが、1972年のミュンヘンオリンピックから再び競技として復活。今日まで柔道の国際化が進み、JUDOとして広がりを見せています。

そんな中、外国人選手は打倒日本を掲げて技術・戦術に磨きをかけ、近年では日本人選手を打ち負かすこともよくある光景となりました。「日本人に不利なルールに変わったから」「外国人選手はスポーツとして捉え、勝つことを優先している」「柔道とJUDOは別物だ」など色々と言われていますが、日本より柔道が盛んなフランスを見ていると果たしてそうでしょうか?

フランスでは、嘉納治五郎師範が唱えた柔道の基本精神を基に、「礼儀」「勇気」「友情」「誠意」「名誉」「謙虚」「自制」「尊敬」がモラルコードとして大切にされています。

出典:GOETHEゲーテ

これを見る限り、勝ち負けにこだわらず、柔道本来の精神が生きていると思うのです。

また、国際化すればするほど、その国や地域ごとに物事に対する考え方や文化が違う分、新たな色が付け加えられて、ある意味、化学変化が起こるのは当然ではないかと思います。これは今後、様々な可能性を秘めた素晴らしいことではないかと僕は思います。

欧米人は「押す筋肉」、日本人は「引く筋肉」

さて、競技スタイルもやはり人種や民族ごとの体の特徴が現れていると思います。

昔から欧米人は押す力に長けていて、一方の日本人は引く筋肉が優れていると言われています。西洋のノコギリが押して使うのに対して日本版ノコギリは引いて使うという話、田畑を耕す際、欧米ではスコップやシャベルを押して穴を掘るのに対し、日本では鍬などを引いて畝などを作るといった話はそれがよく現れていますね。

柔道でも、欧米人はあまり組むことなく主に押すことで相手を崩し、掬投(すくいなげ)や朽木倒(くちきたおし)といったいわゆるタックル技を頻繁に使い、日本人選手を苦しめてきました。(ルール改正で現在はだいぶ使用が制限されています)

一方の日本人はしっかりと組み、相手を引いて崩してから足技を多用するパターンが多いですね。嘉納先生の「柔道はしっかりと組んで技を掛ける」という教えを忠実に守っているようにも見えます。

したがって、投技というくくりで見ると、欧米人は押す力を十分に生かせる「手技」が多く、日本人は引いて崩してからの「足技」が圧倒的に多くなるのです。

出典:東京2020オリンピック

こちらNHKの東京2020オリンピックでは注目の日本人選手が24人載っております。全ての選手の得意技を調べてみましたが、18人もの選手が何かしらの「足技」を挙げていました。実に3/4もの選手です。やはりここからしても日本人柔道家は崩したあとの足技を得意としていることがよくわかりますね!

しかし、中には背負い投げや袖釣り込み腰が得意な阿部一二三選手や多彩な技を繰り出すことの出来る髙藤 直寿選手などもいます。技術力の高さも日本人ならではかもしれませんね。欧米人に引けを取らないような豪快な「手技」にも期待したいですね!

ヤスオ

東京オリンピックでは新種目“混合団体戦”もあります。
やはり、日本人のメダルラッシュを見たいですね!

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