今日は短期記憶で重要な忘却曲線について説明していきます😀
短期記憶についてはこちらの記事が参考になると思います⏬
忘却曲線の正しい解釈とは?
今からもう100年以上も前になりますが、ドイツの心理学者、エビングハウス氏は忘却曲線という概念を発表しました。
英語で”The Forgetting curve”と呼ばれていたので、そのまま直訳された感じですね。
しかしこれは、表を見るときに勘違いをしてしまうことがあります。
というのも”忘却”というくらいなので”時間とともに忘却する割合を表している”と勘違いしやすいんですね。
実際には上の表にあるように“節約率”というのが正しい解釈です。
節約率というのは、同じものを再度記憶する時、どれくらい覚える時間が短縮されたか?
というものです。
見方を変えれば、どれくらいの負担で済んだか?
という風にも言い換えられます。
例えば、上記の表で1日後であれば、節約率は34%になります。
これはすなわち、前日よりも34%覚える時間を短縮できた(=負担が減った)ということです。
そのため負担率は64%ということになるわけです。
では、忘却する量は関係ないのか?と言えばそれは嘘になります。
忘却する量が増えれば当然、覚え直すのも大変になりますからね。
特に注目すべきは最初の部分です。わずか20分で節約率は58%まで減ってしまいます。
それだけたくさんのことを忘れてしまうということですね。
ちなみにエビングハウス氏が行った実験では、「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な文字列(sav, nej, zukなど)を覚えるというものでした。
もし、意味を持った単語であれば、上記よりも緩やかに忘れていくと考えられています。
しかし、どちらにしろ時間が経てば経つほど忘れる量は減っていきますから、早めに復習をするに越したことはないわけです。
まとめ
- 忘却曲線が示しているのは節約率であり、忘却率ではない
- しかし忘却の数と節約率には関連がある(忘却の数が増えれば、節約率は下がる)
- 特に忘却が著しいのは最初の段階
- 早い段階で復習をすれば節約率も高くなる=負担が少ないので覚え直すのも楽
忘却曲線についてはご理解いただけたでしょうか?
また、早い段階での復習がいかに大事かもお分かりいただけたと思います。
ご自身の勉強やお子さんの勉強などにもこの仕組みは取り入れたいですよね😌
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