自然療法とは、西洋医学のように薬の投与や手術などを行わず、その人が本来持っている自己治癒力を高めて治す方法です。その中でも有名なのは中国が起源とされる東洋医学ではないでしょうか?
この東洋医学は漢方や鍼灸、あん摩などいくつかのジャンルに分かれますが、面白いのは経穴(ツボ)を利用した治療の起源です。
東洋医学の1つですから、一般的に中国が起源と考えられていますが、実はそれより前からヨーロッパで使われていた可能性があると言われています。
イタリアのアルプスで見つかった”アイスマン”
1991年9月19日
ドイツから来ていた観光客がイタリアのアルプスを歩いていた際、”ある遺体”を発見しました。
この遺体は当初、”最近遭難した遺体”として扱われていました。
しかし、調査を進めていくうちに、紀元前3300年頃のものというのがわかったのです!
では、なぜこの間に遺体が腐らなかったかと言えば、氷に覆われた寒い場所で、ちょうど冷凍保存されるような形となっていたため、ほとんど腐らなかったわけですね。
この遺体を通称“アイスマン”と呼び、調査を進めることになったのです。
しかし、当時の医療技術は今ほど発展しておらず、そこまで詳しく調べることはできませんでした。
そこで今度は人工的にもう一度冷凍保存をして、医療技術が発展するまで待つことになったのです。
そして、本格的な解剖が行われたのは2012年のことでした。
身長や体重、血液型など様々な情報が明らかになっていきました。
そんな中で、ある奇妙な発見がありました。
それは体の不思議な場所にいくつか刺青があったのです。
今でこそ、体の色んな場所にデザイン性のあるタトゥーを入れたりしますが、特にそういったデザイン性のものではなく、単に傷をつける感じの刺青だったため、しばらく謎だったようです。
しかし、これがどうも経穴(ツボ)を刺激する目的で彫られたのではないか?
という仮説が出ています。
それが考えられる理由は2つあります。
①どの刺青も腰痛と関係する経穴にあったということ ②腰椎すべり症が確認されており、腰に負担のかかる生活を送っていたということ |
また、アイスマンの年齢は47歳前後と考えられていて、年齢的に腰痛を持っていても不思議ではないかなと思います。
もしこの仮説が正しければ、中国で東洋医学が確立されたのは2000年ほど前なので、それよりさらに3000年以上も遡ることになります!
5000年以上も前から人々の間で使われていたとなれば、経穴の有効性を裏付けるには十分ではないでしょうか?
また、経穴を刺激する鍼灸治療の価値も同様に高いと考えられます💡
まとめ
- 漢方や鍼灸などの東洋医学が確立されたのは今から2000年ほど前の古代中国
- しかし、5000年前に亡くなった”アイスマン”の体から経穴治療の形跡が見つかり、さらに太古から利用されていた可能性を示す
僕自身は鍼灸の資格を持っていませんが、経穴を利用した治療(指圧)は行っています。
鍼灸ほどの即効性は得られませんが、特定の場所の痛みを和らげたり、筋の緊張を取ったりと体に良い変化をもたらせてくれます😌
また、手の届く範囲であれば、セルフケアもできるので汎用性は高いものですね!
このブログでも今後、少しずつ紹介できれば良いなと思っております😀
4月6日は”自然療法の日”だそうです!
僕自身、治療家として10年以上この分野に関わっていますので、今日はこの話題を掘り下げてきたいと思います😁