シャウティング効果とは?
シャウティングとは“声を出す”、“叫ぶこと”ですが、今回のウエイトリフティングをはじめ、テニスや卓球、ハンマー投げなどいくつかの競技で見る機会があると思います💡
ではなぜシャウティングをするかと言えば、もちろんパフォーマンスを上げるためなんですが、その仕組みを理解するには、私たちの脳の仕組みを知っておく必要があります😌
本来、私たちの脳は体全体をコントロールしており、その1つには体を守るという大事な要素も含まれています。
しかし、これがスポーツの場面、とりわけ大きな力や瞬発的な動きを必要とする際には逆に障害となってしまう可能性があるのです。
例えば、100という力を出せる筋肉があったとして、その筋肉を鍛えて150まで力を出せるようになったとしましょう。
では、いざ使おうとした時、マックスの150の力をすぐに出せるのかといえばそれは違います。
この時、脳は「つい最近まで100しか力を出せなかった。もし150も力を出してしまったらその筋肉が壊れてしまうかもしれない」という風に考えるのです。
その結果、自分では目一杯力を入れているつもりでも脳が制御してしまい、結果的に120であったり、130の力となってしまうのです。
もちろんどれくらい制御が掛かるかは、個人差があります。
また、その時の心理状態なんかでも簡単に変化します。
それでもマックスの150がすぐに出るということは普通ないのです。
脳は、ある程度その状態が当たり前になってくると、ようやく慣れてきて120とか130など限界値を切り上げていくんです。
余談ですが、筋トレ効果の1つがこれだったりするんです。
筋肉がついて単純に筋力がアップするだけでなく、脳の限界値も引き上げられます。
それでも常に制御をするのが脳の定めです。150という力は出させてくれません。
そんな時に効果を発揮するのが”シャウティング”なんです。
これをすると体の中で以下の変化を持たらします。
シャウティングをする ↓ 体内でアドレナリンが発生 ↓ 脳の制御が一時的になくなる ↓ 筋肉本来の力が発揮される |
つまり、シャウティングをすると脳の制御が一時的になくなり、結果として筋肉本来の力を発揮できるということなんです。
そのため、大きな力を発揮する場面、瞬発的な動きが必要な時にとても大事なんですね💡
また、アドレナリンは数分ほど効果が続くので、力を発揮する直前でなくてもシャウティングは効果があります。例えば試合直前であったり、プレーとプレーの間なんかに行っても良いわけですね。
そういう部分まで広げて考えれば、ほとんどのスポーツで活用できると言えるでしょう😀
日本人はシャイな人が多いので、シャウティングが苦手な人も多いかもしれません。しかし、ポテンシャルを引き出すためにもとても大事です。
上記にもあるように大きな力や瞬発的な動きが必要であれば、積極的に取り入れたいですね!
今日スポットを当てるのは“ウエイトリフティング”です!
プレイヤーだけでなく、見ている方も力が入ってしまうかもしれませんね!