今日は記憶の中でも“短期記憶”に関連する部分をお話しようと思います。
前回は“感覚記憶”に関する部分でした。ここも効率良く情報を仕入れる上では重要なのでセットで読んでもらうと良いかと思います😃
マジックナンバー/チャンクとは?
昔から、人は短時間の間に7つくらいの情報しか覚えられないと言われてきました。
この情報の数をマジックナンバーと呼び、限界が7つくらいなのでマジックナンバー7なんて言われてるんです。
一方、チャンクというのは情報の塊のことです。塊は数えることができるので、チャンクの数がマジックナンバーと同じになります。
ただ、マジックナンバーが7と言われ始めたのは今から半世紀以上も前のことです。
近年、7つではなく4つくらいが限界とも言われています。
が、はっきり言って“記憶の効率化”という意味ではどっちでもいいです(笑)
というのも、7であっても4であっても短期間で記憶できる量に限界があることに違いはないですから。
大事なのは、1つ1つのチャンク(情報の塊)を大きくして、逆にチャンク数(マジックナンバー)を減らすことにあります。数が減れば減るほど簡単に覚えることができますからね!
森を見てから木を見る
何かを理解する時に、よく森を見て木を見る、逆に木を見て森を見るという言葉がありますよね?
要は全体から見ていくのか細部から見ていくのか、ということですよね。
これは状況によったり、人それぞれの考え方にもよるので、一般的に「絶対こちらが正しい!」「こっちのが重要だ!」というのはないと思います。
しかし“記憶の効率化”という意味では、“森を見てから木を見る”という方が絶対に良いです。
それは先ほどお話したチャンク数に関わるからです。
例えば、ある本を読んで、そこから情報を得ようとします。
もしこの時、その本を頭から一字一句漏らさないように読んでいったらどうなるでしょうか?
あっという間にチャンク数の限界に達してしまいますよね?
小説などであればわかりますが、参考書とか実用書でそれをやってしまうと、いつまで経っても進みません。そうこうしているうちに読むのが苦痛になって止めてしまうかもしれません。
一方、”全体から見る”やり方であれば、まず、目次や章タイトルなどに目を通します。
そうすると、ざっくり何が書かれているか把握することができます。
章なんかであれば、そこまで多くないのでチャンク的にも余裕を持てるはずです。
また、細部に移った時も、既にある程度予備知識が入った状態で読み進めることができるので、頭への入り方がだいぶ変わってくるんです。
サクサク読むこともでき、時短にも繋がりますよ💡
そんなわけで、“記憶の効率化”という意味では、“森を見てから木を見る”パターンが良いですね😀
グルーピング(グループ化)する
今の時代、パソコンを使ってワードやエクセル、パワーポイントなどのドキュメントを作成するのが当たり前の時代です。
さて、こういったドキュメントですが、数が2、3個くらいであればそのままデスクトップやどこかの場所に置いておくことも可能でしょう。しかし、だんだん数が増えてくると、そういうわけにもいかないですよね?
そこで何をするかと言えば、必ずフォルダを作ると思います。
そしてそこに似たドキュメントを詰め込んで、フォルダ名を書き換えるはずです。
すると、今度そのフォルダを見ただけで、全部は無理であってもある程度「あーこんなの作ったよな」「このドキュメントはここに入っているな」というのがすぐに把握できるようになるんです。
極端な話、10個のドキュメントがあっても1個のフォルダにまとめられれば、それは1つの大きな塊、つまり1チャンクになるということです。
こういう風に似たもの同士をまとめてチャンク数を減らす作業を”グルーピング(グループ化)”と言います。
何か記憶をする時も同じことです。
似たものを見つけたらすぐにグルーピング→チャンク数を減らしていくのです。
これが上手くできるようになると、覚える量は増えても負担は減っていくという状態を作れます。
それゆえ、グルーピングはとても大事なんですね!
まとめ
効率よく記憶するにはマジックナンバー/チャンクを意識することです。
具体的な進め方は以下の通りです。
全体を把握する ↓ 細部を詰めていく ↓ グルーピング(グループ化)する |
今回のテクニックは、ちょっと意識を変えたり、やり方を変えるだけで、一気に覚えられる量が増えます。
記憶するのが苦手という人ほど試してほしいなと思います😌
コメントを残す